麦焼酎 小野屋(おのや)
手漉きの濾過で素材の特徴を最大限に引き出す
取り過ぎず、残し過ぎず
九州を東西に横断する鉄道久大線で、昔は宿場町としてにぎわった小野屋。それからやがて1世紀弱、今も懐かしい田舎の風景が広がっています。そして、当時の味わいを再現するためには欠かせない存在なのが、現在も使い続ける旧式の常圧蒸留器です。その蒸留器がいったん動き出すと、勇ましい音を立てながら、その存在に負けないくらいのしっかりした香りと味わいの焼酎が流れ出してきます。ただ、この原酒はまだ麦焼酎特有の濃厚な油分が多く含まれています。コクを高め味わいを出してくれる反面、品質を著しく損ねる原因にもなりかねません。そこで品温の下がる早朝、手漉き法による古来の手作業方法で浮いてくる油のみを掬い濾過を繰り返していきます。取り過ぎず、残し過ぎず。日々繰り返していきます。とにかく時間をかけて丁寧に。
また、こだわりの原料の大分県産裸麦は繊細で表現力豊です。使われる機器、作業方法によっていろんな表情を見せてくれます。それが地元の水と組み合わされることにより、昔の小野屋にタイムスリップしたかのように懐かしい香りと味わいを醸し始め、より個性が際立ってきます。
100%常圧蒸留
麦焼酎小野屋はブレンド等をいっさい行っていない100%常圧蒸留で、原料の麦の特徴から仕込み、蒸留、手漉濾過すべての工程のありのままの姿を味わって頂くことができる自慢の一品です。また、熟成期間をとることで特有のガス臭が解消され角のない丸みを帯びたまろやかな味わいとなっています。
焦げ薫る香ばしい麦の香りにトロッとした甘さ、なのにとても切れが良い、飲みごたえとのど越しをしっかり味わうことができます。
ロック、水割りはもちろん、お湯割りで立ち上がる香りに食欲が一層すすむことでしょう。
単式蒸留焼酎
原材料:裸麦(大分県産) 裸麦麹(大分県産)
小野屋alc25%/1800ml 720ml
麦焼酎 長期貯蔵 小野屋 全麹(おのや ぜんこうじ) 年間販売数量限定
溢れんばかりの味と香りのボリューム
とにかく作業から貯蔵まで時間をかけて
「麦焼酎でどこまで味わいを深めることができるのか」そんなこだわりの一本を造りたく仕込みから考えなおしました。通常の麦焼酎が麦麹に、掛け麦を行い効率的に醗酵を重ねていき徐々にアルコールを収得していく手法に対し、麦麹に掛け麦麹を行って醗酵を重ねていく全量麹で仕込む方法をとりました。醗酵の非効率から来る採算面や数倍にもなる作業効率の悪さが頭を悩ませましたが、納得のいく味わいを手に入れることを優先させました。
そうして出来上がった焼酎醪が自慢の旧式の常圧蒸留器と組み合わさった時、一味も二味も違う香りの原酒が流れ出てきます。個性的すぎるゆえにこのままの状態だと雑味成分等が多く、本来味わっていただきたい香りや味の部分がぼやけてしまい、ましてや長期の貯蔵を見据えたうえで永い時間の劣化に耐えうる酒質となっていなかった為、手漉き法による古来の手作業での油掬いの濾過を、品温が下がる早朝に日々繰り返していきました。取り過ぎず、残し過ぎないよう心掛けて作業を行っていきました。
通常の常圧蒸留麦焼酎の製造に当たっては、1年ほどでガス臭が放出されるためそのころから飲み頃となってきます。小野屋全麹も同様、1年を超える頃からのみ頃となってくるのですが、それから半年過ぎ、そして1年経過するごとに味に深みを増してきました。丸3年を迎える頃から味の幅までも変化しはじめ、1年目の頃とは全く別の酒質になっていました。まだまだ年数を重ねてと欲も出てきましたが、そこから先はお客様の方でと考えました。
全量麦麹、全量常圧蒸留、全量長期貯蔵
心地よい麦の焦げかおる香りと、長期貯蔵による変化で洋酒のような香りもあわせて感じることができます。味もそれに負けず劣らずで、口いっぱいに広がったかと思うと舌の味覚のすべてに語りかけるような味わいを備えています。そして香りの余韻は残したまま、そこからは手漉き濾過のおかげで長期貯蔵にもかかわらず不快な油成分による劣化臭は感じることなく、キレの良い後味となっています。
重厚な長期貯蔵麦焼酎の為、飲み方としてはストレートかロックが望ましいのですが、水割であればあらかじめ前割りをしておかれることをお勧めします。
年間販売数量限定
当期分は数量に到達次第、終了させていただきます
単式蒸留焼酎
原材料:麦麹
長期貯蔵 小野屋 全麹 alc25%/1800ml 720ml
限定品
リキュール 小野屋のかぼす
グリーンの香りと心地よい酸味が食欲をそそる
大分自慢のかぼす
みずみずしいグリーンが印象的な大分かぼす。県内全域で収穫できるかぼすですが、地域により個性が異なります。中でも人気の高く、高級品として位置づけられるのが竹田かぼすです。海沿いのかぼすが甘さを特徴とするのに対して、内陸の竹田はキレの良いすっきりした味わいが特徴です。
もともと調味料として使われるこのとの多いかぼす。ただし、レモン等と比較してもその用途は非常に幅広く、油濃いものに使ったり、お肉、お魚等の生もの、お漬物にも相性がよく、めずらしい使い方としてはお味噌汁に少し垂らして上品に仕上げるというような用途もある程です。
料理との相性は◎
そんなかぼすのリキュールだから当然、食べ物との相性も抜群です。酸味はとても上品で甘味は抑えめ。そこにグリーンの香りが加わると、それはもう心地よく食事に誘われてしまいます。食前はもちろんのこと、食中酒としてもよいでしょう。さらに、原料に使用する麦焼酎はリキュール全体の幅をしっかり作り、物足りなさも感じさせず和製リキュールとしての存在感を一層高めてくれます。
かぼすは美容や健康に役立つクエン酸やビタミンを多く含んでおり、地元ではかぼすを使って子供に栄養補給用のスポーツドリンクをつくったりもします。疲れをとったり美容の為にも大変お勧めの一本です。
リキュール
原材料:麦焼酎 かぼす(大分県竹田産) 果糖
小野屋のかぼすalc7%/1800ml 500ml
リキュール 小野屋のゆず
少量生産で鮮度を武器に果汁たっぷり
豊かな香りと甘ずっぱさ
大分県の北部、全国でも有数のゆず栽培が盛んな宇佐地域。その高い芳香力は調味料をはじめ香り成分としても使途が非常に広く、中でも魅力的なのがその薬効です。「ゆずが黄色くなれば、医者が青くなる」のことわざ通り、多量のビタミンをはじめクエン酸などなど、肌荒れや冷え性、疲労回復にも効果があると言われています。そのような素材らしい原料を比較的低農薬で栽培したものを、ふんだんに使用したのが小野屋のゆずです。
素材の良さを感じていただきたかったから、濾過は粗めにして果実感を味わっていただき易くし、ボリュームを持たせながらも甘くなり過ぎないように仕上げました。
自社麦焼酎で味に深み増す
飲みごたえがあるので、暑い時やお風呂上がりでは炭酸を加えてもおいしく召し上がれます。冬場はリキュールでは少し変わった飲み方ですが、お湯を少し入れるか、ビンの取扱いに気をつけながら燗をつけるのもよいかと思います。ゆずの芳香成分が高く香り、食事をいっそうおいしく引き立ててくれるでしょう。
とにかく新鮮な状態のものを飲んで頂きたいので、鮮度の維持や製造工程に気を使いながら、少量づつの生産を行っています。
リキュール
原材料:麦焼酎 ゆず(大分県北部産) 果糖
小野屋のゆずalc7%/1800ml 500ml
リキュール 小野屋のマリンレモン(期間・数量限定品)
海育ちの爽快グリーンのレモンリキュール
海水と太陽と山の恵みの産物
大分の県南に位置する佐伯市鶴見。瀬戸内の温暖な気候のもと入組んだ海岸沿いに位置し、漁業を中心に栄えるのどかな田舎町です。もともとみかんの生産量が多く、甘くて水分豊富なものが収穫されていました。
「なにか特色のあるものを」と昭和の頃よりマリンレモンづくりに取り組みはじめました。外国産の単価が安いものが多い中で、より付加価値の高い国産レモンを作ろうと、鶴見の立地を生かした、傾斜の水はけと日当たりの良さ、海水や潮風が上質の酸味と香り甘味を生み出しました。また、手間暇かけた栽培法や無農薬に近い作業の苦労がみのり、今では立派な木々が生い茂るマリンレモン農園ができあがりました。とはいえ、傾斜の畑は作業するにあたりかなりの負担をしいられるため、農家の数は非常に少なく、ゆえに生産量はごくわずか。大変貴重な農産物です。
レモンの爽快な香りと甘酸っぱさ
マリンレモンの香りは他の柑橘系とは一味違った、華やかさと爽やかさがあります。味のボリューム的にはかぼすとゆずの中間的と位置付けられますが、香りに関しては爽快でキレのある感じがとても印象的で普通のレモン以上に華やかさとビター感を感じます。イメージとは対照的に大人っぽさとキリッとした印象の味わいです。もちろん、食中酒としても最適で甘さが食事の邪魔する程ではありません。
また、美容や健康にも良く肌荒れが気になる方や疲労回復にも効果があるといわれています。
リキュール
原材料:麦焼酎 マリンレモン(大分県佐伯産を含む県内産) 果糖
小野屋のマリンレモンalc7%/1800ml 500ml
年1回の限定品
リキュール 小野屋の岳梅(数量限定品)
梅の仲間の岳梅で漬け込んだ超長期貯蔵リキュール
全量が平成元年製造の特別な限定品です
岳梅(別名:長寿梅、長者梅)で漬け込んだ大変貴重なリキュール。岳梅とは梅酒でおなじみのウメと同じバラ科の果実です。香りや味は梅酒と間違えるくらい似ているのですが、その生育する特別な環境により一味も二味も違う特徴が加わっています。さらに超・長期の貯蔵により格段の深みを増した味わいに仕上がっており、飲んだ方を虜にしてしまう程の魅力的なリキュールとなっています。
小野屋の岳梅に使用している原料の岳梅は、主に高地の空気のきれいな場所で且つ、水のきれいななところを好んで生息します。そんな条件を満たしているのが大分県の竹田市の久住連山の一角です。当時としても全国的に大変珍しかった岳梅農園。弊蔵もやっとのおもいで探しあて、めいいっぱいの数量を漬け込むことができました。今ではこれだけの量の入手は不可能です。
上質な梅酒をもしのぐ味わい!
平成元年の製造以来、蔵の奥で数十年間もの間ひっそりと眠っていた長者梅。空気にあまり触れることもなく、熟成の時を過ごしてきました。タンクを覗き込み、永い眠りから覚めた長者梅を掬いあげると、これが数十年間眠り続けたリキュールであることを疑わせる程の華やかな香りを舞あげてくれます。口に含むと梅酒を飲んだ時の感覚がパッと伝わってきたかと思うと、その後に漂う心地よい包み込まれそうな香りに酔いしれてしまいそうになります。そして徐々に広がってくる甘味と酸味、熟成香でしっかりとした満足感を感じることができます
リキュール
原材料:岳梅(大分県久住産) 焼酎 果糖
小野屋の岳梅 alc12%/ 500ml
限定品